依然としてその動向には世界か関心をもっている。メルツェデス・ベンツは第二次世界大戦後、世界の自動車ビジネスのリーダーでありつづけた。現在の自動車メーカー同士の合従連衡も、そのスタートはダイムラーとクライスラーの合併からだった。この衝撃的なニュースは、ちょうど私がトヨタの奥田会長(当時は社長)とのインタビュー中に飛び込んで来た。秘書がめまぐるしくメモを持っては来、持っては来を繰り返したことをよく覚えている。
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以後2年を経て、ダイムラー・クライスラーはどうなったか。依然としてダイムラーのメルツェデス・ベンツは絶好調で、今回のニューCも世界からの注文が殺到しているらしい。しかし、スマートはどうなったかというと、さすがのメルツェデスも「あれは時間がかかる」としか言わない。たしかにスマートは近未来の都市内コミューターであるとは思うが、現在、ヨーロッパマーケットでは苦戦を強いられている。ではAクラスはというと、これもようやく転倒事故のショックから立ち直ったものの、まだまだFF車としては未熟であり、VWゴルフと正面きってやり合うまでにはいたっていない。そんなわけで、いまのところメルツェデスは後輪駆動の下からC、E、Sというオーソドックスな商品ラインナップでリードせざるをえない。依然としてメルツェデスが神格化されている日本マーケットを筆頭に、アジアマーケットなど、優勢なところは多いものの、このリードも絶対的なものではない。いまやCO2問題で燃費が最重要課題となっており、ドイツ車の得意とするハイスピードでの安定も、もはや絶対要件ではなくなった。