毛皮を着るという決定を正当化

2011.06.06

アリゾナ大学社会心理学科助教授のジェフ・ストーン博士は、ファー・ファッションを同調行為の一例と見ている。「同調行動は、自分がその状況に持ち込む価値観や態度、原則、信念などに関係なく生じることが多いものです。自分の行動を形作る他人の力が、時に自分自身の道徳的確信を覆してしまうわけですね」。少しは疑問を感じたかもしれないファッション・ヴィクティムも、結局、毛皮を着るという決定を正当化してしまった。ハリウッドに住む三五歳のウェブサイト・エディター、ジェニファーは、ミンクのカラーやカフ以外にも、シルバー・フォックスやチンチラなどの毛皮を数点持っている。「私は動物好きだけど、その点では偽善者ね。だって、実際にレザーや毛皮を着ているんだもの。フェイク・ファーのカラーも持っているけど、本物の方が好き。自分でも笑っちゃうのは、もともとジャケットやコートに付いていたダインデージ・カラーをよく買うことよ。いつも、そうやって、この動物はもうとっくの昔に自然死しているんだって思い込もうとしているのね」。消費者の中には、どう考えたらいいのかわからない人もいるようだ。たとえば、カリフォルニア州イレカの二〇歳のダンス教師、レベッカ。「毛皮はいけないものだとは思うけど、ファッションだし、カッコいいわよね。だから、やっぱり好きよ。それなりの人が身に付ければ、ホントに素敵だもの」。