広がり始めた市民の実践の輪

2011.10.31

二〇〇〇年の正月、あるテレビのニュース番組が、市民の環境に対する意識の変化として、神社で行われる「お焚あげ」のことを報じていました。初詣に来る人たちは、古いお札や縁起の飾り物を持参し、神社に奉納します。それを、「お焚あげ」という行事で燃やすのですが、その神社ではこの年から、プラスチック類の包装材や飾り物はダイオキシンを発生する可能性があるとして、プラスチック類を分別して別処理することにしました。あわせて、縁起の飾り物の材料にはプラスチックを使わず、紙と木で作ることにしました。包装紙もプラスチックを使わずに紙にし、お守りを包む包装は塩ビ製品ではないプラスチックに替えました。環境問題のことを考えて、ごみになったときに害を出さないように、できるところから実践したと神社の当主が語っていました。日本人の意識が環境を軸にして動き始めていることが伝わってくるすがすがしいニュースでしたが、今、日本の各地で、こういった動きが出てきています。埼玉県与野市の与野南中学校の二年生は、環境について学ぶため、スーパーマーケットで売られているトイレットペーパーの販売状況の調査をしました。そして、調査した三店とも再生紙のトイレットペーパーのほうがよく売れていて、価格も天然パルプ一○○%のものより一五〇円も安く売られていたという調査結果が得られました。