ブリストルマイヤーズ・スクィブの専門家証人の一人であるノエル・ローズ(NoelRose)はジョンズ・ホプキンズ大学の病理学、分子生物学、免疫学の教授で、自己免疫性疾患に関して広く認められている権威者だが、彼はジョンソンの医療記録に基づいて、彼女が自己免疫不調であることはとうていありそうもないと思うと言った。しかしビデオテープのナレーターは原告に味方する最も強力な証人の一人と皮肉ってローズを呼んだ。ナレーターのこの人物評価は、一つには、ローズの学者らしい態度と用心深い答のせいであり、コソフスキーのすぐに確信する性格と対照的だった。しかし理由は他にもあった。体内にシリコーンを持つ女性の恐怖を理解できるかと、オクィンがローズに質問した時、ローズがどう感じるかは想像できる。もちろんその立場に私自身がいるのではないがと答え、オクィンがあなたは幸運だと返した時、ローズが全くそうだと答えたからでもあった。ローズの言葉は、自分がジョンソンでなくて幸運だという意味か、あるいは自分がローズであることを幸運だと思うという意味か、区別のつかない表現だった。以来、ローズは、豊胸材を入れているためにシリコーン詩限爆弾が体内にあると言われてきた全ての女性に対する共感をはっきり表明しようとしただけだ、と私には言っているが、いずれにせよ2通りに受けとれる彼の発言は、その証言の効力を弱めるのに十分だった。ローズの証言は内容的に実質のある証言で、ジョンソンが自己免疫性疾患におそらくかかってはいないこと、そして豊胸材とそういう疾患の間に関連ありとする科学的証拠はいずれにせよ存在しないことを述べたのであったが。2500万$の陪審の評決は、そういった舞台の微妙な出来ばえ次第なのである。
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