原因のひとつが自己分析による過度な自己肯定なのではないか、と私は思っています。「やりたいこと」以外は「やりたくない」こう書いていくと、「ちょっと待て。自己分析は過去のことばかり振り返っているわけではない。自分に向いた職業を見つけ、そこでどう働くかを考えるのも自己分析の目的だ」という声が聞こえてきそうです。まったくそのとおりで、それが実現できるのならば、それほど素晴らしいことはありません。また、実際にそれができている学生も多くいることでしょう。
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しかし、現在の自己分析には大きな罠が潜んでいます。そして、私の見る限り、相当数の学生が、その罠にはまってしまっているのです。自己分析では、自分はどんなことに興味があるか、どんなときに喜びを感じるかを探りながら、結論として自分には何かできるのか、そして何をやりたいのかを導き出していきます。ただ、ここが混同されがちなのですが、「できること」と「やりたいこと」は違うのです。