最後がマイナー・コードで締められる

2012.02.01

イルカの(なごり雪)(伊勢正三作詞・作曲、75)のエンディングを思い出してください。♪「いま春がきて君は、きれいになった。去年よりずっと、きれいになった」。同じメロディが二回繰り返されますが、「ドレミレミレミー・レーミレー」と長調できて、最後を「ドラファラドラー」とマイナー・コードで締める。同じ手法は(神田川)(喜多条忠作詞・南こうせつ作曲、73)でも使われています。「やさしさだーけが、こわかった」。

(参考サイト)
コブクロ 着うたフル(R)&着うた(R)無料検索
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KinKi Kids 着うたフル(R)&着うた(R)無料検索
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T.M.Revolution 着うたフル(R)&着うた(R)無料検索
http://pc.dwango.jp/index.php/m/portal/a/artist/artist_id/434

最後のラは西洋の短調のラというより、民謡のテトラコルドを積み上げた日本の[ラドレーミソラーシレミ]のラです。これが出てきた遠因に、ロック日ブルースの国際的な浸透があるとしても、メガネをかけた南こうせつが素直な声を伸ばすその「ラ」は、伝統的な昭和の「ラ」です。その「ラ」が、ギターの「ラドミ」の和音にそっとつつまれて、歌が終わる。この方法は、1973年には新鮮だったらしく、流行したようすがうかがえます。演歌風の歌にもビートのきいたポップスにも、この手法がよく採り入れられています。森進一のドーレドレレドシド(襟裳岬)(岡本おさみ作詞・吉田拓郎作曲)は「なにもーない、はるです」と明らかな長調で終わる歌ですが、途中の節の終わりは短調で、「もやしはじめているらしい」の「らしい」は短調の和音に包まれています。一時期、斉藤由貴が歌い、このごろはアニメのテーマとして歌われている(夢の中へ)を井上陽水がヒットさせたのもこの年のこと。この曲のイントロギター、および最後の「ウウッウー、ウーウー」のところも、長調でいって、最後がマイナー・コードで締められています。